- 2024/01/27
トランクルームスペース(部屋)を埋めるのに
どうしてそんなに時間がかかるのか?
ほとんどの人は簡単に部屋が埋まるもの
と思っているようですが、
これはトランクルームというビジネスの
七不思議と言われるものです。
アパートやマンション、
民泊ホテル、
コインランドリー
コインパーキングなどは、
地域でニーズさえあれば
そこそこお客様は来て利用してくれます。
大きな欠陥さえ無ければ0ということはまずありません。
ところが、
トランクルームの場合は
この常識は当てはまらないのです。
だから、お客様が見つけられないので、
なかなか空室が埋まらず
部屋を埋めるために大変長い時間を要します。
たとえば、
私が一号店を開業したとき
40室を埋めるのに1年4カ月かかりました。
また、5号店の時は69室で3年もかかりました。
このように、
トランクルームは気が遠くなるような時間を必要とし、
この長期性のために、
ほとんどの新規参入業者が挫折したり、
廃業撤退したりするのです。
今日はその長期性の問題点について解き明かしましょう。
「サービスとしての価値」
トランクルームというものは
モノを保管するために
お金を出して利用するものです。
タダのスペースを借りるために
お金を出すことに抵抗がある人も、
おられるようです。
その「収納するという行為」に対して
価値を認める人もいますが
価値を認めない人もいます。
トランクルームに価値を感じない人は、
「なんでそんなものにお金を出さなければならないのか?」
20年前はそのようなことをいう人が多かったです。
特に、
戸建て住宅にお住まいの方は余裕のあるスペースを
家の中にお持ちなので、
お金まで出して保管スペースを
借りることには抵抗があるようでした。
しかし、現実的に、
戸建て以外のマンションなど
賃貸住宅にお住まいの方は
モノを保管するスペースが無い
ことは切実な悩み、問題なのです。
たとえば、
地価の高い東京都内5区のような地域だと、
土地だけでなく空間にも価値が見出されます。
こういう立地に住んでいる人は
空間というものに価値があることは
重々理解しています。
だから、高いお金を出してでも
トランクルームのスペースを借ります。
このように、
お金を出してまで
トランクルームを借りる人は
希少な人たちなのです。
また、
トランクルームというサービスは
「緊急性が無い」
ということもあるでしょう。
「必然性と緊急性」
例えば、
他のサービスでコインパーキングはどうでしょうか?
車に乗って知人を訪問する、
会社を訪問する、
仕事で訪問する、
道路の駐車が不可能で
車を停めるところが無い場合は
近くにあるコインパーキングを利用します。
ごく当たり前の生活行動になっています。
また、コインランドリーですが、
洗濯物が1週間分貯まっていれば
そろそろ汚れた服や下着を洗濯しないといけません。
時間がかかる洗濯という行為をお金を出して解決します。
また学生の進学や就職、
サラリーマンの転勤という目的の場合
早急に住居系賃貸の住まいを見つけないといけません。
これらは、
全てに渡ってサービスを利用する
「必然性と緊急性」があります。
ところが、
トランクルームという収納サービスは
どうしてもスペースを借りなければいけないという
必然性と緊急性がまったくないのです。
引っ越し時の仮置きとして
トランクルームを利用する人以外は、
サービスを利用する必然性や緊急性が低いわけです。
そのため、
トランクルームをすぐに借りようとしないのです。
見込客は、
トランクルームを借りるきっかけを
半年、1年と先に延ばすことができます。
そうやって、
考えて考え抜いてトランクルームという
保管サービスにたどり着くわけです。
「社会に知られていないニッチなサービス」「認知性」
コインパーキングや
コインランドリー、
コインロッカーなどは
社会に広く知られています。
知らない人はいないでしょう。
しかし、
レンタル収納というサービスは
特に、室内型のトランクルームの場合は
世の中での認知度が落ちる商品です。
地方都市では、
コンテナはかなり認知されていますが、
室内型のトランクルームに関しての認知性は
0に近い状況です。
室内型を初めて見て、
ほとんどの利用者からは
「へぇ〜こんなものがあったのか?」
という感覚ですから、
ほとんどの人は
トランクルームのことは知りません。
また使う機会もめったにありません。
これもトランクルームが時間がかかる要因の一つでしょう。
以上のような3つの理由で
「トランクルームは埋めるのに時間がかかる」
のだと私は推察しています。
しかし、
過去の利用者を見てみると
一度借りてしまえば
以外に便利なサービスだと気づくようですね。